※このブログは2014年5月-7月に連載していた「製造業Webサイト運用の基礎(全8回)」を編集・再構築したものです。
こんにちは!当ブログでは、Webサイトの重要性が高まっている今だからこそ見直したいWebサイト運用の基礎を全3回にわたってお届けしています。
前回は実際に運用を始めたい方に向けて具体的なお話をさせていただきました。最終回となる今回はWebサイト運用を継続していくためのポイントをお話させていただこうと思います。
やりっぱなしで終わっていませんか?
コンテンツの修正やプロモーションを実施したあと、「あれ?このWebサイト修正っていつやったっけ?」ということはありませんか?
サイトリニューアルなど予算を使った施策なら見積書などで振り返ることもできますが、社内で行った修正はそうもいきません。こうなると、せっかく色々と施策を打ってもすべてやりっぱなしで終わってしまいます。
そうならないために大切なのが「やったことを記録する」こと。
Webサイトへの流入数やページビューは、設定さえ行っていればアクセス解析ツールが記録してくれます。ですから、それ以外の修正等はきちんと記録しましょう。製造業の場合は展示会やダイレクトメールなどオフラインでの施策も記録しておくことをお勧めします。
記録には使い慣れたツールを使うのが良いですが、特にこだわりがなければGoogleアナリティクスのメモ機能が便利です。記録とアクセス解析データのグラフを同時に見られるので、慣れていないうちは活用してみると良いでしょう。
参考記事:Googleアナリティクスのメモ機能を使いこなす
PDCAサイクルのCheck(検証)を徹底しよう
サイトコンテンツの追加・修正、レイアウト変更やWeb広告などのプロモーションを行っているのになかなか成果につながらないなら、PDCAサイクルのCheck(検証)が疎かになっているかもしれません。
検証に必要なデータを溜めるには時間がかかるので、分析ができる頃には当初の意欲が下がってしまうことも多いように思います。もちろん、日々の業務が忙しいというのもあるでしょう。
そんなときは事前に見るべき指標を決めておくのがお勧めです。それだけで多くのデータに惑わされることがなくなり、検証作業も簡単になります。慣れていないうちは、難しいことは考えずに焦点を絞ってチェックするようにしましょう。
日々の業務に追われているとついつい検証作業は疎かになりがちなので、定期的に “検証の日” をスケジュールに組み込んでしまうのも意外とお勧めです。
ちなみに、断言しますがWebサイト運用の成果はすぐには出ません。1ヶ月程度では数値が変わらなくて当然なのでがっかりしないでください。リスティングなどの集客施策と違い、コンテンツの追加や修正は少なくとも6ヶ月、1年という期間で続けていく心構えが必要です。
だからこそ、結果よりもまずはPDCAを回すこと。Webサイトを更新して、記録して、検証することが第一目的です。
検証ができたら原因分析も忘れずに行いましょう。期待しているような結果にならなくても、うまくいかなかった原因を分析していけば次の施策の方向性は自ずと決まってくるはずです。
今のWebサイトでやりたくてもできないこと
最後になりますが、Webサイトを運用しているとどうしても今のWebサイトではできないこと、やりにくいことが出てくると思います。運用する中でそういった課題が出てきたら、あらかじめ整理してすぐに取り出せるようにしておくのがお勧めです。それだけで次にサイトを改修する際の優先順位が付けやすくなります。
例えば、「製品情報を追加する際にその都度制作会社に外注している」という手間があるなら、次は製品情報ページに社内で簡単に更新できるシステムを導入すれば希望通りの運用ができるようになりますよね。
サイト公開時に十分考慮した仕組みが使いにくかったり、想定していないコンテンツの追加があったり、導線が機能していなかったり…それらはすべて、実際に運用をしたからこそ気づける問題です。失敗は大きなマーケティング資産。小さな失敗を繰り返すことで、社内にノウハウが蓄積されWebサイトを成長させることができるのではないでしょうか。
同じWebサイトリニューアルでも、サイトの状況がわからずにするリニューアルよりも、現サイトの課題を把握した上で行うリニューアルの方がずっと意味のあるものになると思います。皆さまも施策→検証→改善という運用サイクルを回すことで上手にWebサイトを育てていってください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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「BtoB」でつかえるGoogleアナリティクス(まずは基本から)
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