ホームページの評価には、アクセス数などの客観的な指標だけでなく「実際にホームページを訪れたユーザーがどのように感じるのか」という主観的な評価も重要です。この資料では、製造業専門Webマーケティングコンサルタントの視点から、各企業のホームページを主観的に評価しコメントしています。業界内では得ることが難しい第三者の意見として、ホームページの改善にお役立ていただければ幸いです。
診断日:2022年2月
ヤマヨ試験器有限会社
診断URL:http://yamayoshikenki.com/
●診断内容
この診断ではホームページを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
製造業らしいシンプルな作りのサイトですが、製品説明がしっかりされていて好感が持てます。ただ【業務内容】に関しては説明が淡泊すぎます。受託試験、試験装置の製造・販売、校正メンテナンスまでトータルサービスができるというのが貴社の売りだと思うので、その点を意識して内容を充実させるとユーザーの目に留まるコンテンツになるかもしれません。
デザインに関しては改善の余地がありそうです。例えば【会社情報】の「当社の事業について」は論文のような形式のため、今のままでは全文読む人は少ないと思います。サイトに訪れたユーザーに直観的に貴社の特長を知ってもらうよう工夫されると印象も大きく変わるのではないでしょうか。最後に、お問い合わせフォームを含めたサイト全体がSSL非対応です。ユーザーのプライバシーを保護するためにも早急な対応が必須です。そろそろサイトリニューアルの時期かもしれません。
治部電機株式会社
診断URL:https://www.jibu.co.jp/
●診断内容
この診断ではホームページを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
競合と比較して非常にハイレベルなサイトです。サイト全体を通して質が高く、オリジナリティのある写真を活用し効果的に魅力をアピールできています。特にグローバルメニューの【治部電機の強み】は3つの強みを端的に伝えた上でそれぞれについて具体的に解説しているので説得力がありました。【トランス問題解決事例】も豊富な事例を掲載していて、検索性も高いのでストレスなく閲覧することができます。また、お見積り専用フォームを用意している点もユーザーの利便性を上げる大切なポイントです。ただ、些細なことですが気になった部分もあります。それは上部のグローバルメニューと下部に表示されるお問い合わせの案内がいずれも広めに設定されているため、コンテンツスペースが小さくなっていること。せっかく充実したコンテンツなのに見づらいときがありもったいないです。レスポンシブデザインにはすでに対応されていますが、PC同士でもユーザーの画面サイズは様々なのでもう一歩配慮があると親切だと思います。とはいえ、よく出来たサイトであることに変わりはありません。
※本資料では、執筆者宮本が特に気になった2社のホームページを対象に診断を行っています。
※ホームページ調査時の検索順位を元に上位順に紹介しています。
執筆者紹介
宮本栄治(株式会社コスモブレインズ取締役)
「これまでの経験を活かし第一印象からホームページを診断しました。個人の主観による診断ではありますが、成果を上げるサイト、失敗するサイトには共通点があるものです。
対象企業すべてのサイトを比較したうえで、各サイト問題点を1点取り上げさせていただきました。」
《個人ブログ》「製造業のWebマーケティング」URL:https://eijimiyamoto01.blogspot.jp/