サイトリニューアルを通じてビジネス課題にアプローチ
株式会社タートル工業は、ハードウェア・ソフトウェアの受託開発と計測制御用オリジナル製品を取り扱う会社です。2020年4月の新社長就任を目前に控え、サイトリニューアルを検討しているとのことでご相談を受けました。
リニューアルにあたりいただいたご要望は以下の2点です。
①ソフトウェアの比率を上げたい
売上の多くを占める受託事業の中で、以前に比べてハードウェアよりもソフトウェアの比率が下がってきたためソフトの比率を上げたいという課題を抱えていらっしゃいました。
②サイト上での特注品の存在感を高めたい
旧サイトの特注品開発ページの内容がシンプルだったため、新サイトでは特注品の存在感をもっと高めたいというご要望がありました。
会社の実態とホームページのズレを改善
ご要望に基づいて分析を行った結果、現在のサイトにはいくつかの問題があることがわかりました。
第一に、前述の通り 「特注ハードとソフト受託」情報が1ページしかなく会社の実態と乖離していたので関連情報の強化が必須でした。また、サイトが古く更新に手間がかかっていたため、コーディングの知識がなくても簡単に更新できる仕組みづくりが必要でした。加えて、 SSLやモバイルも未対応という状況でした。
集客についても課題がありました。業界平均と比べてアクセスが4分の1程度しかなく、社名や製品名といった指名検索によるアクセスが多かったにも関わらず、リピーター率も業界平均の半数程度しかなかったのです。そこで、ターゲティング精度を高めるためのタグを設置し、ユーザビリティー向上によるリピーターの育成にも取り組んでいくことにしました。併せて、主要キーワードでの検索順位も低かったので、SEOを意識した内部対策と、カタログ情報のHTML化にも取り組むこととしました。
以上の内容を反映させ、「実態に合った魅力あるホームページにすることで問い合わせを増やし、新規開拓を加速する」ことを目的としたリニューアルが決定しました。また、具体的な目標は「1年後にセッション、問い合わせ、注文完了それぞれを現状の2倍にすること」と設定しました。
通常プランとサブスクリプション(定額制)プランの2種類をご提案
リニューアルにあたり、弊社からは一括支払いの「通常プラン」と初期開発費+月額費用38,000円の「サブスクリプションプラン」の2種類をご提案させていただきました。その結果、タートル工業様ではサブスクリプションプランの採用が決定しました。
サブスクリプションプランのメリットは主に以下の3点です。
①イニシャルコストが少なく一度に大きな金銭負担を伴わない
②継続的に支払いが発生することで質問もフォローもしやすい関係性を築くことができる
③リースではないので契約終了後もサイトを維持できる
特にタートル工業様ではホームページビルダーからCMSへの変更を予定していたので、②の質問しやすさも大きなポイントとなりました。
注文・問い合わせは共に1.3倍増。今後もサイトの強化を続けていく
サイトリニューアル後、注文と問い合わせは約1.3倍に増加しました。Googleインデックスページ数も増え、課題としていた特注品についても、サイトの情報強化によって新規の問い合わせが増加する結果となりました。一方で、当初目標としていた2倍の成果には到達できていません。これから更なるコンテンツの強化・更新を続け、サイトを育てていく計画です。
お客様の声
リニューアル前は、集客力やリピーター率が業界平均より大幅に少ないとのことだったので、リニューアルを決断しました。セッション数や直帰率に関しては未だ目標には届いていませんが、分析していただいた結果、着実に伸びているとのことなので今後が楽しみです。また、サブスクリプションプランを採用したため、サイトの軽微な手直しは依頼することができ、サイト維持の手間が削減しました。今後も少しずつ改良を重ね、セッション数の増加や直帰率の減少を推進したいと思っています。
(2022年6月公開)
サブスクリプションプランにつきましてはお問い合わせください。