Webサイトを通して自社の強みを伝えたい
大阪フローメーター工業株式会社は、面積式(浮き子式)流量計の専業メーカーです。面積式流量計は低コストで電源がいらないというメリットがあり、ユーザーの課題に対して特注・カスタム対応も可能な製品ですが、そのことをWebサイトでうまく伝えられていないという課題をお持ちでした。また、これまでは販売代理店に営業を任せており、エンドユーザーとの直接の接点が少ないというのも課題でした。
そこで、自社の強みをエンドユーザーに伝えるためのランディングページを作成し、リスティング広告を実施してそのページへ直接誘導することをご提案しました。大阪フローメーター工業としても、成果はもちろんですがそれ以上に「今までと違うことを実施して変化を体感しそれを社内で共有していきたい」とのお考えがあり、会社を変えるきっかけになればと具体的に話を進めていくこととなりました。
競合メーカーとの差別化ポイントの洗い出し
今回のランディングページ制作およびリスティング広告の目的は「競合メーカーとの差別化ポイントをユーザーに伝えリードを獲得すること」です。
そのために、まずは現状分析を行ないました。アクセス解析レポートと共にベンチマークレポート(生産財メーカーWebサイトを対象に弊社で調査・集計)を提出し、集客力が不足していること、強みとしているカスタム対応がWebサイトからは伝わってこないことを改めて指摘しました。
現状を踏まえ、ランディングページに掲載する強みについて社内で話し合っていただき浮かび上がってきたのが以下の2点です。
- カスタム製品への対応
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これまでも述べてきた通り、大阪フローメーター工業はカスタム需要への対応に大きな強みを持っています。売上も8割がサイズや素材変更などの受注生産、1割がユーザーの仕様に合わせたフルオーダー品とほとんどがカスタム品です。一方競合メーカーは、水やエアーなどの受注生産は対応するものの、小ロットや薬液、粘性のある流体、危険な水素ガスなど手間やリスクを負う仕事は受けない場合が多いそうです。この点を訴求ポイントにし、今回は売上規模よりも利益率を重視した案件の獲得を目指します。
- 廃番になった他社製品の交換案件にも対応
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既存設備に組み込まれてる流量計の交換も需要の多い案件です。「他社メーカー品を使用していたがすでに廃番になってしまった」という場合でも、カスタムに強い大阪フローメーター工業は対応することが可能です。
このようなエンドユーザーの課題とそれに対する提案内容を盛り込み、流量計のカスタム、特殊品の強みを訴求するランディングページを公開することにしました。また、そこへの集客手段としてGoogleリスティング広告も併せて実施しました。
届ける情報が変わると問い合わせの内容も変化する
ランディングページを公開しリスティング広告による集客を開始して以降、狙い通り見込み客からの相談案件が増加しました。また、その内容もユーザーが現在抱えている課題に関するものが多く、これまで獲得していた問い合わせとは異なるものです。当初意図した通り、社内的にも「見てもらうコンテンツが変わると問い合わせの内容も変化する」ことを実感いただくことができました。
(2023年5月公開)