皆様こんにちは!コスモブレインズWebマーケティングチームの望月です。
Googleアナリティクスのレポートを会議の場で報告しても、周りの反応がイマイチ……
せっかく大変な思いをしてレポートを作ったのだから、注目してもらいたいですよね?
「BtoB」でつかえるGoogleアナリティクスの第2回目は、【会議の場で伝わるレポートの作り方】をご紹介いたします。
やってしまいがちな失敗レポート
渾身のレポートなのになぜ?……の理由
営業部などの他部署や上司が出席する月1回の会議。
一生懸命アクセス解析のレポートを作ったのに周りの反応がイマイチ。こんな経験ありませんか?
渾身のレポートなのに、なぜ伝わらないのでしょうか?
大前提として、レポートは「報告」だけではなく「次どうする?」を引き出すことが目的なのですが、
「セッション」「ユーザー」「直帰率」「離脱率」などなど……
Googleアナリティクスでは様々な数字が並んでいますから、どうしてもいろんな数字をレポートに盛り込みたくなってしまいます。
「セッションてなに?」「直帰率ってなに?」「直帰率と離脱率はどう違うの?」
(私の経験上「直帰率ってなに?」は必ず質問されます)
貴重な会議の時間を言葉の説明に使ってはもったいないですし、肝心なことは伝わらないまま。そして次回の会議でも同じことの繰り返し……
Googleアナリティクスを隅々まで見なければいけないのは、マーケティングのご担当者まで。
会議では「次どうする?」を引き出すために、伝わるレポートを作らなければいけません。
シンプルイズベスト
× 難しい言葉
× 意味のない数字
○ 一目でわかる原因と結果
○ 次、どうする?
まず、Googleアナリティクスで使われている難しい言葉(「セッション」とか「直帰率」とか)は一切なし。
次に、一目でわかる原因と結果。なにか「施策を行ったら、こういう結果になりました」を簡潔に。
最後に「だから、次はこうしましょう」という仮説を添えて。
毎回簡単にまとめるのは難しいですが、とにかくシンプルイズベスト!
「原因(施策)」「結果(施策前との比較)」「次どうする?」レポートはこの3点に集約しましょう。
伝わるレポートの作り方 その1 Googleアナリティクスの見方のコツ
原因(施策)があれば「変化」がおきる……はず
特に広告予算を増やしたわけでもなく、ページ内容もそのまま……
とある企業の、2020年1月~6月のアクセス数を前年同月と比較したグラフです。
どうです?見事に同じでしょう?これを会議の場で報告してもなにも生みませんよね。
「変わらないから何かしなくては……」などと言おうものなら「なぜ何もしていないんだ?」と突っ込まれること必至です。
では次、こちらはどうでしょう?
これは、コスモブレインズがBtoB企業(生産財企業)を対象に集計した「コロナ禍におけるWebサイトのアクセス数の平均」を前年の同じ期間と比べたグラフ。
今年のほうがアクセス数が多いんだな、というのが一目でわかりますね。
「コロナ禍で、Webの利用に何か変化があるんじゃないのか?」という仮説のもと集計してみたら、本当に変化があったという事例です。
皆様の場合、「広告予算を増やした」「Webサイトをリニューアルした」「製品ページを改定した」などの施策は把握されているはず。
その結果「どんな変化がおきたのか」を意識してGoogleアナリティクスを見ましょう。
ちなみに、上のグラフにこんな吹き出しを加えてあげると……
会議の場でこのグラフを見せれば、何を伝えたいのかがはっきりとします。
……もちろん「施策をしたのに何も変わらなかった」……ということももちろんあります。
その時は「なぜ変わらなかったのか」の仮説を考えましょう。
伝わるレポートの作り方 その2 「変化」から一歩踏み込もう
「次、どうする?」を導くためには……
先ほどのコロナ禍のグラフでは、アクセス数が増えていたことがわかりました。
そこで終わってしまっては「ふーん、アクセス増えたんだね~」で終わります。
そこでお問い合わせ数の推移グラフを加えると……
「コロナ禍でアクセスが増えた」に「お問い合わせ数(コンバージョン)も増えている」という情報が加わり、一気に注目度が高まります。
ここまでくれば、「だから今、○○○○をしましょう!」という「次、どうする?」が導きやすくなります。
例えば、
「BtoB全体ではアクセスが○○%増え、コンバージョンが○○%伸びています」
「この機会に○○○を行うことで、コンバージョン(「お問い合わせ」でも「売り上げ」でもいい)が○○%伸びる可能性があります」
こんなレポートなら、きっと「周りの反応がイマイチ……」という状況にはならないのではないでしょうか。
第1回で「最優先で設定してください」とお伝えした「コンバージョン」。
レポートに「コンバージョン」を盛り込めるかどうかで注目度は大きく変わります。
……ですから、まだ設定されていなければ、とにかく最優先で設定してください。お願いいたします。
【便利なテクニック(初級)】前年と比較する
変化や比較を確認するときに……
一定期間を比較する場合、「前の期間」ではなく、「前年」と比較しましょう。
前の期間で比較してしまうと、夏期休暇といった要因に左右されがち。前年と比較しましょう。
操作は簡単です。
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さて、今回は「会議で伝わるレポートの作り方」「Googleアナリティクスの見方」のコツをお送りしました。
次回は、「モチベーションが上がる!アクセス解析レポートで報告したいデータ」をご紹介したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。