Webサイトの評価には、アクセス数などの客観的な指標だけでなく「実際にWebサイトを訪れたユーザーがどのように感じるのか」という主観的な評価も重要です。この資料では、製造業専門Webマーケティングコンサルタントの視点から、各企業のWebサイトを主観的に評価しコメントしています。業界内では得ることが難しい第三者の意見として、Webサイトの改善にお役立ていただければ幸いです。
診断日:2020年3月
株式会社ユニックス
診断URL:https://www.unix-coltd.co.jp/
●診断内容
この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
充実した製品検索、貴社のこだわりや製品の特徴など各コンテンツが丁寧にわかりやすく作られておりユーザーにとって利便性の高い優れたホームページだと感じました。その中でも特に感心したコンテンツは製品検索です。各検索方法についての説明ページも用意した上で、「型番」「シリーズ」「条件」「カテゴリ」などあらゆる検索ニーズに沿った作りなのが親切だなと思いました。
フィルターの購入ナビページも必要な製品情報にたどり着くまでの流れがスムーズでとても分かりやすいと思います。「新規会員登録」や「カタログ請求」「お問い合わせ」などホームページ上のゴールをいくつか設定しているのも素晴らしいです。全体的に問題点のないホームページだと思いますが、1つ改善点を挙げるとするならば通常のお問い合わせフォーム以外にも「換気口」「吸音材」「フィルター」各商材ごとのお問い合わせフォームなどがあると、ホームページの効果測定や検証時に役立つのではないでしょうか。
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Webサイト診断株式会社シルファー
診断URL:https://sylpha.co.jp/
●診断内容
この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
各製品の特徴が丁寧に説明されているほか、各種PDFなどの公開情報が充実していて好感が持てました(ただし、1冊のカタログは1ファイルにまとまっていたほうが自然だと思います)。
しかし、グローバルメニュー【選定方法】が不親切です。製品が豊富な分「機種選定」は丁寧に説明すべきところなのに、カタログ内に掲載している画像を貼り付けただけで終わってしまっています。また、画像内にページ数が記載されていますが、それに関して特に説明もないのでユーザーが困惑してしまうと思います。自社内の情報を有効活用するのは良いことですが、Webサイトに掲載する際はWebに最適化したデザインに作り直す必要があります。このコンテンツであれば「設置場所で選ぶ」などとして設置場所ごとに製品を並べ、製品情報ページへリンクするだけでも使いやすくなると思います。【選定方法】というメニュー名も「機種選定」以外は内容にそぐわないので考え直したほうが良いでしょう。
最近になってお知らせの更新頻度が上がっているので、もしかしたらWebに力を入れ始めたのかもしれません。作りも古くなってきているので、この機会にリニューアルを検討されてみてはいかがでしょうか。
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Webサイト診断宇佐美工業株式会社
診断URL:http://uk-usami.co.jp/
●診断内容
この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
全体的に文字の視認性もよく、すっきりしていて好感のもてるWebサイトです。“すべてを自社で行う自信と誇り Made in Japan” というキャッチコピーに期待感がもてます。しかし、自社一貫生産のフローにより高品質な製品が安く提供できることはわかるのですが、いまいち他社との製品の差別化やこだわりが伝わってきませんでした。キャッチコピーを活かすのであれば、貴社製品の強みやこだわりを伝えるコンテンツがあると良いでしょう。【製品カタログ】の各製品詳細ページにある「拡大画像ダウンロード」はログインが必須となっています。説明を読むとログインすれば技術情報がダウンロードできるようですが、製品写真はクリックすると拡大できるようになっており、製品情報もプリントできるようになっているのであまり必要を感じませんでした。新規ユーザーにとってログインして情報を得るという工程はハードルが高くなるので、見直されたほうが良いかもしれません。
個人情報を入力する資料請求フォームを含め、常時SSL化も未対応です。2013年にホームページリニューアルされてから7年が経ちますので、そろそろリニューアルを考えてみてはいかがでしょうか。
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Webサイト診断西邦工業株式会社
診断URL:http://www.seiho.com/jp
●診断内容
この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
情報が多すぎ、ごちゃごちゃしていて使いにくいというのが率直な感想です。良い情報もあるのだと思いますが、探すのが面倒に感じてしまいました。まずは情報の整理整頓から始めましょう。初めはグローバルメニューを整理すること、そしてヘッダー・フッターをすべてのページで共有にすることをお勧めします。
それから「実績表(Project)」が英語ページなのは不親切です。ホームページ内検索もGoogle検索へジャンプしており、キーワードによっては他社の広告が入るのでお勧めできません。TOPページは製品紹介バナーの主張が強く、それぞれのデザインが喧嘩しています。製品紹介ページもPDFとWebページが混在しているし、ページごとにレイアウトがバラバラな点も閲覧しづらい原因です。Webサイトはお客様をおもてなしする大事な接点の一つ。だから、もっと大事にして欲しいです。
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Webサイト診断アイエム株式会社
診断URL:https://www.imcompany.com
●診断内容
この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
PDFカタログが至る所で表示され、せっかくWebサイトを見ているのに残念な印象を受けました。カタログとWebサイトでは役割が異なるので、Webサイトならではのコンテンツが増えるともっと良くなると思います。
またグローバルメニューに色々問題があるようです。たとえば「製品一覧」をクリックしても実際に表示されるのはカタログダウンロードのページ。「製品一覧」であれば本来はアイエム換気製品一覧を見せるべきです。さらに「当社ご案内」「アイエムリビング」は貴社の別ホームページにリンクされています。グローバルメニューはWebサイトの中で最も重要なナビゲーション部分です。ホームページの中で見てもらいたいコンテンツは何か?きちんと考えた上で項目を考え直してみてはいかがでしょうか?最後にトップページとそれ以外のページで異なるグローバルメニューが表示されるのも大変使いづらかったです。Webサイトの内容をきちんと精査しグローバルメニューを中心に見直しすることをおすすめいたします。
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Webサイト診断※本資料では、執筆者宮本が特に気になった5社のWebサイトを対象に診断を行っています。
※Webサイト調査時の検索順位を元に上位順に紹介しています。
執筆者紹介
宮本栄治(株式会社コスモブレインズ取締役)
「これまでの経験を活かし第一印象からWebサイトを診断しました。個人の主観による診断ではありますが、成果を上げるホームページ、失敗するホームページには共通点があるものです。
対象企業すべてのホームページを比較したうえで、各ホームページ問題点を1点取り上げさせていただきました。」
《個人ブログ》「製造業のWebマーケティング」URL:https://eijimiyamoto01.blogspot.jp/