ホームページの評価には、アクセス数などの客観的な指標だけでなく「実際にホームページを訪れたユーザーがどのように感じるのか」という主観的な評価も重要です。この資料では、製造業専門Webマーケティングコンサルタントの視点から、各企業のホームページを主観的に評価しコメントしています。業界内では得ることが難しい第三者の意見として、ホームページの改善にお役立ていただければ幸いです。
診断日:2022年4月
JAPAN TESTING LABORATORIES株式会社
診断URL:https://jtla.co.jp/
●診断内容
この診断ではホームページを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
2022年4月にリニューアルしたばかりのサイトです。リニューアル前はユーザーをターゲットに自社の強みを伝えるサイトでしたが、企業が成長したことによって、社全体のイメージアップという方向に目的が変わってきたようです。以前に比べて敷居の高い印象はありますが、各設備の説明などは充実しており情報量は申し分ありません。【ソリューション】の「スポット委託」「パッケージ委託」「パートナーシップ委託」という独自の枠組みも、それぞれの特長や流れをわかりやすく解説しているのでスムーズに理解することができました。よくできたサイトではありますが、気になったこともあります。例えば、TOPページで真っ先に案内するのが3種の委託方法なのは少しわかりづらいかもしれません。検討ユーザーは計測・試験・分析といった各領域でのサポートを求めてサイトを訪れるので、プランの検討はその次の段階だと思います。また、メインビジュアルの ”Made in Japanを、もっと世界へ。” というキャッチコピーは抽象的で他社でも使えてしまいそうです。以前は具体的な数字を用いて自社の強みを伝えており好感を持ったので、今回も「貴社ならでは」の強みを表現できると第一印象から訴求力の高いサイトになると思います。
有限会社原製作所
診断URL:https://hara-sss.co.jp/
●診断内容
この診断ではホームページを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
レベルの高いサイトで隅々までよく考えて作られています。人を押し出したTOPページのデザインは社員数5名の小さな会社の持ち味を発揮するのに役立っています。キャッチコピーに “全国どこでも出張測定いたします” と中小企業が得意とする顧客密着を打ち出していることも良いと思います。だからこそ、勿体ないなと思ったことがあります。それは持続可能な運営体制を考慮したサイトになっていないことです。おそらく専門特化したエンジニアが全国を飛び回りながら更新を続けるための運営プランが弱いと思います。負担の大きな「活用事例」の更新は2020年4月で止まっていますし、「技術動画一覧」の更新も2021年3月で止まっています。マンパワーとサイト規模がマッチしていないことがこのサイトの課題だと思います。とても良いサイトですが、現場の負担になっているとしたら残念です。無理なく更新できるサイト規模にすることをオススメします。
※本資料では、執筆者宮本が特に気になった2社のホームページを対象に診断を行っています。
※ホームページ調査時の検索順位を元に上位順に紹介しています。
執筆者紹介
宮本栄治(株式会社コスモブレインズ取締役)
「これまでの経験を活かし第一印象からホームページを診断しました。個人の主観による診断ではありますが、成果を上げるサイト、失敗するサイトには共通点があるものです。
対象企業すべてのサイトを比較したうえで、各サイト問題点を1点取り上げさせていただきました。」
《個人ブログ》「製造業のWebマーケティング」URL:https://eijimiyamoto01.blogspot.jp/