Webサイトの評価には、アクセス数などの客観的な指標だけでなく「実際にWebサイトを訪れたユーザーがどのように感じるのか」という主観的な評価も重要です。この資料では、製造業専門Webマーケティングコンサルタントの視点から、各企業のWebサイトを主観的に評価しコメントしています。業界内では得ることが難しい第三者の意見として、Webサイトの改善にお役立ていただければ幸いです。
診断日：2021年1月
エミック株式会社
診断URL：https://www.emic-net.co.jp/
●診断内容
この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
大変レベルの高いサイトです。おそらくWebサイトの重要性を深く理解されしっかり運用されているのでしょう。製品情報だけしか載っていないサイトが多い中で【テクニカルTIPS】【サポート】【FAQ】などユーザーが興味を持ちそうなコンテンツをしっかり用意されており、他社のお手本になるサイトだと思いました。特にトップページにある、「エミックのトータルサポート」は真剣に検討されているユーザーに安心感を与えることができる内容で好感が持てます。
若干気になった点は、製品紹介ページから「カタログダウンロード」ボタンをクリックしても、すぐにカタログがダウンロードされない点です。現状では「カタログダウンロード」のトップに飛んでしまうため、欲しいカタログを探す手間がかかり少し不親切かなと思いました。とはいえレベルの高いサイトであることは間違いないので今後もしっかり運用していってほしいと思います。
株式会社アコー
診断URL：http://www.aco-japan.co.jp/
●診断内容
この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
一見シンプルで期待感が持てるWebサイトですが、よくよく見ると時が止まってしまっています。「お知らせ」は2019年9月で更新がストップしてしまっていますし、トップに「NEW」と書かれているバナーの製品「1/4インチプリアンプ一体型マイクロホンTYPE4160N20」は一体いつの新製品だろうと思ってしまいます。せっかくの新製品ですからしっかりお知らせも更新するようにしましょう。【製品概要】のページは1製品ずつ価格の記載や仕様、外観図などWebページでしっかり作られていて良いと思います。他社にはない【レンタル】のページが今のままだと少し内容が淡泊で不親切なのが残念です。レンタルの流れやFAQなどを取り入れて、もう少しユーザー目線の説明があると他社と差別化したコンテンツになるでしょう。個人情報を取り扱うお問い合わせ入力フォームを含め常時SSL化非対応です。早急に対応した方が良いでしょう。
株式会社東京測振
診断URL：http://www.to-soku.co.jp/
●診断内容
この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
ほとんどカタログをダウンロードするためだけのサイトになってしまっているようです。製品ごとのページもなく、名前とごく簡単な説明だけでいきなりPDFに誘導するのはあまりに不親切です。カタログPDFはあくまで補助的な役割と考え、きちんとWebに最適化した製品紹介ページを用意しましょう。また、「導入事例」も様々な状況や構造物に応じた見出しが並んでおり期待したのですが、中身は写真だけだったり簡単な説明や一般的な内容が多く響きませんでした。せっかく幅広い業界の実績があるので、お客様のニーズなどを起点にユーザー目線で情報を追加することで、もっと貴社の強みを表現したコンテンツに育て上げることができると思います。
2015年3月を最後に途絶えていた更新も2020年に再開しており、少しずつWeb活用を意識され始めたのかもしれません。公開から随分経っているようにお見受けするので、これを機にサイトの目的を見つめ直し、リニューアルを検討されてみても良いかもしれません。
センサテック株式会社
診断URL：https://www.sensatec.co.jp/
●診断内容
この診断ではWebサイトを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
使い慣れたリピーターや社内の人なら気にならないかもしれませんが・・・製品検索に大きな問題があります。検索結果画面のファーストビューが検索ボックスと製品カテゴリーの一覧しか見えないのです。私は「あれ？製品がないぞ？？？」と少しの間思ってしまいました。何度かやり直し正しく検索できていたことに気づきましたが、使いづらいです。Webサイトではほんの少し不便なだけでユーザーを逃がす原因になります。その他は工夫も多くよく考えられているだけに本当にもったいないことをしています。このサイトの肝になる機能なので、いくら他が良くても良いサイトとは思えませんでした。製品検索結果画面ではきちんと検索結果を上部に配置しましょう。それだけでこのサイトはレベルの高いサイトになります。
※本資料では、執筆者宮本が特に気になった4社のWebサイトを対象に診断を行っています。
※Webサイト調査時の検索順位を元に上位順に紹介しています。
執筆者紹介
宮本栄治（株式会社コスモブレインズ取締役）
「これまでの経験を活かし第一印象からWebサイトを診断しました。個人の主観による診断ではありますが、成果を上げるサイト、失敗するサイトには共通点があるものです。
対象企業すべてのサイトを比較したうえで、各サイト問題点を1点取り上げさせていただきました。」
《個人ブログ》「製造業のWebマーケティング」URL：https://eijimiyamoto01.blogspot.jp/
