ホームページの評価には、アクセス数などの客観的な指標だけでなく「実際にホームページを訪れたユーザーがどのように感じるのか」という主観的な評価も重要です。この資料では、製造業専門Webマーケティングコンサルタントの視点から、各企業のホームページを主観的に評価しコメントしています。業界内では得ることが難しい第三者の意見として、ホームページの改善にお役立ていただければ幸いです。
診断日:2022年2月
小西化工株式会社
診断URL:http://www.konishikakou.co.jp/
●診断内容
この診断ではホームページを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
トップのキャッチコピーから「工業用接着剤の専門商社」であることや「60年にわたる歴史を持つ会社」ということが伝わり、期待感が高まりました。グローバルメニューに【当社の強み】というコンテンツがあったり、トップのメインビジュアルの下にも強みが明示されていて良いのですが、内容を見てみると今一つ説得力に欠けるのが残念だなと思いました。60年の長い歴史を持つ専門商社ということが伝わるようなコンテンツ・・・例えば「沿革」や「会社の軌跡」、「実績」など、貴社のバックボーンがわかるような内容があると説得力が増すのではないでしょうか。また、商社としてのサポート体制やアフターフォローなどのコンテンツがないことも気になりました。お問い合わせフォームも1種類ではなく、お客様のニーズに合わせて問い合わせ項目を細かく分けるなど工夫されたほうが良いと思います。ホームページの常時SSL化も未対応です。2016年にホームページをリニューアルされてから5年以上が経過しています。そろそろサイト全体の見直しが必要かもしれません。
協立化学産業株式会社
診断URL:http://www.kyoritsu-chem.com/
●診断内容
この診断ではホームページを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
“「接着」を、デザインする。” というキャッチコピーで一目見て接着を目的とする製品を扱っていることがわかります。これだけだと曖昧ですが、 ”常に新しい技術とサービスをソリューションとして提供” という強みも併せて紹介できている点が好印象でした。このコピーの通り【製品紹介】の「開発品紹介」や【実績紹介】の「開発技術」など、開発関連のコンテンツは写真や図を多数使用しており説得力があります。全体を通して淡々としてはいますが、項目立ててわかりやすく解説しているので知識の乏しいユーザーでもスムーズに理解できますし、「取り扱いの手引き」も親切です。ただ、何点か気になったところもあります。1つ目はヘッダーに設置している検索ボックスの検索結果に他社の広告が表示されてしまうこと。この規模のサイトなら検索は外してしまっても問題ないと思います。それからお問い合わせフォームしかSSL対応していないことも気になります。現在はサイト内全体をセキュリティ保護する常時SSLが主流なので、きちんと対応することをオススメします。
※本資料では、執筆者宮本が特に気になった2社のホームページを対象に診断を行っています。
※ホームページ調査時の検索順位を元に上位順に紹介しています。
執筆者紹介
宮本栄治(株式会社コスモブレインズ取締役)
「これまでの経験を活かし第一印象からホームページを診断しました。個人の主観による診断ではありますが、成果を上げるサイト、失敗するサイトには共通点があるものです。
対象企業すべてのサイトを比較したうえで、各サイト問題点を1点取り上げさせていただきました。」
《個人ブログ》「製造業のWebマーケティング」URL:https://eijimiyamoto01.blogspot.jp/