焼きばめホルダー業界 Webサイト診断

 

ホームページの評価には、アクセス数などの客観的な指標だけでなく「実際にホームページを訪れたユーザーがどのように感じるのか」という主観的な評価も重要です。この資料では、製造業専門Webマーケティングコンサルタントの視点から、各企業のホームページを主観的に評価しコメントしています。業界内では得ることが難しい第三者の意見として、ホームページの改善にお役立ていただければ幸いです。

診断日:2021年11月


目次

株式会社MSTコーポレーション

診断URL:http://www.mst-corp.co.jp/

●診断内容

この診断ではホームページを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
製品情報を中心とした製造業らしい Web サイトです。ニュースをこまめに更新されていたり、製品紹介に You tube を活用していたり、サブドメインで採用ページをしっかり作られていたりと、企業としての姿勢に努力が感じられます。しかし気になる点もあります。まずトップのメインビジュアルと “豊かな個性を育み未来を想像する というキャッチコピーですが、貴社がどのような会社なのかが伝わってきません。工具保持具の専業メーカーであることが一目でわ かるようなビジュアル、そして貴社のウリや強みを盛り込んだキャッチコピーに変えたほうが良いでしょう。レスポンシブデザインに変更することでコンテンツ幅も広がり、メインビジュアルもより大きく目に入りやすくなります。この機会に変更をオススメします。左のサイドメ ニューも各種バナーが自動でスクロールしていたり、その下に「新製品」が並んでいたりと、どこを見せたいのかと悩んでしまいました。強調したいコンテンツを絞り、トップのメインビジュアルからリンクを貼るなど工夫した方が良いでしょう。お問い合わせフォームを含め、サ イトの常時 SSL 化も未対応です。前のリニューアルから 5 年以上経っていますのでそろそろ全体の見直しが必要かもしれません。



聖和精密工機株式会社

診断URL:https://showa-pre.jp/

●診断内容

この診断ではホームページを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
カタログを閲覧するためだけのサイトのように感じました。個人情報等を登録せずにカタログを閲覧できるのは素晴らしいですが、 Web ページ上の情報が乏しく、単なる目次のような印象になってしまっています。 TOP ページの「聖和精密工機の製品」から製品をクリックするとすぐに PDF が表示されるのも好ましくありません。 Web ページの情報は PDF や画像任せにせず、伝えたい情報を重みづけした上できちんとテキスト化するようにしましょう。 【 製品案内 】 の製品一覧には数行の紹介が載っていますが、ユーザーはじっくりと全てのテキストを読み込む訳ではないので製品の違いや魅力をうまく伝えられていない可能性があります。 TOP のキャッチコピーで “聖和精密工機は、精密さで“世界”を変える。”や ““精密さ”を極める。目指すは、 世界 NO1 の頂きへ”と「精密さ」を強くアピールしているので、その裏付けとなるコンテンツをサイト上に用意した方が良いと思います。また、 TOP ページのキャッチコピーも抽象的で貴社ならではの良さが伝わってきません。この機会に一度見直しをかけることをオススメします。



株式会社日研工作所

診断URL:https://www.nikken-kosakusho.co.jp/

●診断内容

この診断ではホームページを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
Web活用への意欲が伝わってくるレベルの高いサイトです。特に 【 NIKKEN ブランド 】 や 【 会社案内 】 では、ものづくりに対するこだわりや会社の姿勢についてしっかり紹介されていました。 【 採用情報 】 も充実していて貴社の良さが伝わってくる内容です。製品関連では多数の動画が紹介され、ユーザーに興味を持ってもらえるよう工夫されています。ただ気になる点もいくつかありました。 【 製品情報 】 では説明部分にカタログ画像を貼っているだけのページがいくつか混ざっていました。貼り付け画像で説明を省略してしまうのは SEO 的にも好ましくないので、しっかりテキスト化されることをオススメします。また製品ページから関連動画へのリンクが貼られている点は素晴らしいのですが、動画紹介ボタンが上部にしかないのがもったいないです。内容を読み進めていくうちに関心度が上がり動画も観てみようと思うユーザーも多いので、下部にもボタンを設置してあげるとより親切です。優れたコンテンツも多いサイトなので細かな部分ではありますがユーザー目線でサイト改善に取り組んで行かれると、よりレベ ルアップしたサイトになると思います。



エヌティーツール株式会社

診断URL:https://www.nttool.com/

●診断内容

この診断ではホームページを見た第一印象から特に気になった点に絞り述べさせていただきます。
同業他社は製品情報中心のサイトが多い中、イージス・アイの年次点検のご案内やトラブルシューティングなどサポート情報を公開していて好感が持てます。「テクノコール/テクノ メール」もお客様の困りごとに寄り添う姿勢が出ていて親近感を持ちました。そうした姿勢に共感できる部分は多かったのですが、気になるところもありました。サイト全体を通して PDFデータが多く、ユーザービリティーを損ねています。例えばトラブルシューティングはユーザーが素早く問題解決できるよう検索機能をつけたり、テクノコール/テクノメールを使ってコンタクトしやすいようなレイアウトにすることをお勧めします。そのうえでテクノメールは専用フォームを作ったほうが良いでしょう。また、ヘッダーに設置している検索ボックスはキーワードによっては競合他社の広告が入ってしまいます。製品情報内に「条件から製品を探す」があるので検索ボックスは削除することをオススメします。


※本資料では、執筆者宮本が特に気になった4社のホームページを対象に診断を行っています。
※ホームページ調査時の検索順位を元に上位順に紹介しています。

執筆者紹介
宮本栄治(株式会社コスモブレインズ取締役)
「これまでの経験を活かし第一印象からホームページを診断しました。個人の主観による診断ではありますが、成果を上げるサイト、失敗するサイトには共通点があるものです。
対象企業すべてのサイトを比較したうえで、各サイト問題点を1点取り上げさせていただきました。」
《個人ブログ》「製造業のWebマーケティング」URL:https://eijimiyamoto01.blogspot.jp/

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